オープン・ウォーター・ダイバー講習
朝は何とか晴れ間もありましたが、日中は雨となった沖縄です。
今日は那覇シーサイドパークにてオープン・ウォーター・ダイバー・コース初日です。体験ダイビングを一度ご経験され、その楽しさが忘れられず今回のコースご参加となりました。楽しんでスキルを身につけて、充実したコースになるよう頑張って行きましょう!
当店で開催されるオープン・ウォーター・ダイバー・コースは2日間でライセンス取得が可能です。あらかじめご自宅等へテキストを送付させていただき、事前学習をしっかりと行ってきていただくことで、講習当日の学科講習の時間が大幅に短縮されるからです。びっしりとメモ書きされたノートを拝見しました。事前学習でしっかりと学ばれたようで、学科試験ではとても優秀な成績での合格となりました。
当店は水中に入る前に陸上でのスキル練習を行いますが、水中での寒さストレスを減らすのと安全管理の面から、相当の時間をかけて行っています。これを行うことで水中に入ってからの講習がとてもスムーズになります。
器材セッティングは、単に組み立てればよいだけではありません。楽しく安全にダイビングするための基本となるものですので、器材を身体に快適にフィットさせ、適切に作動させるために正しくセッティングする必要があります。覚えることが多く初めて行う方にとってはなかなか難しいですが、器材の名称やその役割をしっかりと理解し動作を繰り返し行うことで徐々に覚えていき、回数を重ねるごとにめきめきと上達していきました。
ダイビングを始めるにあたって最も大切な呼吸の練習は、陸上でも限定水域でも時間をかけて行います。レギュレーターを用いた口呼吸に慣れるまでゆっくりと行います。
限定水域講習でのスキルを行う前に、事前に陸上でしっかりと練習することがとても大切です。マスクのクリアやレギュレーター・リカバリー、エア切れ時の対応など繰り返し反復練習することでしっかりとしたスキルが身につきます。
限定水域での講習では、マスクの脱着とクリアスキルに苦労されました。マスクの中に水を入れる恐怖心が少々あったようです。マスクなしでの呼吸の練習を何度も繰り返し練習することで、少しづつ恐怖心がなくなり、最終的には落ち着いて出来るようになりました。上手にスキルをこなせたことも良かったのですが、マスクの中に水が入った際も慌てることなく対応されていたことが、とても素晴らしかったです。ダイビングは落ち着いてリラックスして行うことが何より大切なのです。一転その他のスキルは完璧にこなしていきました。
オープン・ウォーター・ダイブではロープを使ったコントロールされた潜降もイメージどおりしっかり出来ました。耳抜きを行うタイミングやコツもつかめましたね。
着底後はフィンピボットにより中性浮力の感覚を得ます。水底でうつ伏せになり、ゆっくりと息を吸うと、フィンの先端を軸にして身体がゆっくりと浮き上がり、息を吐くとゆっくりと沈みます。身体が完全に水底に付かない状態を維持出来るようこれを繰り返します。呼吸と身体の浮き沈み動作には、時間差があることを認識出来ました。
その後は呼吸を意識してゆっくりと泳いでいき、残圧のチェックも忘れずに行います。浮力コントロールは呼吸の使い方が非常に重要ですが、とても綺麗に泳ぐことが出来ました。
緊急スイミングアセントは、エア切れ時の大切な対応スキルです。レギュレーターをくわえたままにして、肺の過膨張障害を防ぐために「アー」と声を出しながら、水面に向かってゆっくりと安全な速度で浮上する練習を行います。
フリーフロー・レギュレーター呼吸は余分な空気を逃がしながらすすり込むような方法で呼吸します。レギュレーターがフリーフローし始めると、シリンダーの中の空気はあっという間になくなってしまうので、すぐに浮上し始めます。
エマージェンシー・ウェイト・ドロップは、緊急時に確実に水面浮いていられるための選択肢のひとつです。右手でバックルがついていない側のベルトをしっかりと持ってバックルをリリースします。浮力の確保に不安があったら、ためらわずにウェイトを捨てることが大切です。
万が一漂流してしまった場合や、水中から自分の居場所をボートへ知らせるドリフトダイビングの際に使用するシグナルチューブの正しい使い方を学びます。
雨に打たれながらの講習となりましたが、コース初日は全体的にスムーズに進むことが出来ました。
明日は慶良間諸島周辺海域にてコース2日目です。この調子で引き続き頑張っていきましょうね!
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