splus okinawa diving service

splus okinawa diving service

Blog ブログ

潜降は、水中世界へ行くために必要不可欠なスキルです。

比較的難しい分類に位置されているようですが、果たしてそうなのでしょうか。正しい知識を身につけてしっかりと練習することで、上手に実践出来るようになります。

1 潜降が出来ない理由

ボートからエントリーしたものの、なかなか沈めずにジタバタ。頭を下にして沈もうと試みるもフィンが水面上でバタバタ。ロープを強く引っ張ってもまだ沈まず。挙句の果てにはウェイト足りないのかな…。

このような経験はありませんか?

潜降出来ないのにはいくつかの理由があります。

①ウェイト量が適正でない。

(潜降するために必要なウェイト量が足りず、そもそも沈めない状態である。ちなみに適正なウェイトとは、BCDの空気を抜いて普通の呼吸をして息を止めた状態で目の高さで浮くとされています。)

②BCDの空気を抜いていない。

(エントリー前に入れたBCDの空気を抜かず、若しくは抜き切る前に沈もうとしている。)

③息を吐き切れていない。

(過度の緊張や興奮により呼吸が速く、しっかりと吐ききっていないために常にプラス浮力となっている状態である。)

④ウェットスーツが乾いている。

(最初のダイブは、ウェットスーツに完全に水が浸透していない状態なので、浮力があり潜降しずらい要因になります。それを理解した上であれば、1ダイブ目だけはウェイトを増やしても良いかも知れません。)

2 潜降の基本

潜降を容易にするためにウェイトを重めにするのは、それは潜降ではなく墜落です。

正しい潜降の仕方を理解して身につけましょう。

BCDの空気を抜きながら、息をしっかりと吐きます。ウェイトが適正であれば必ず潜降出来るはずです。頭を上にしたフィート・ファーストの姿勢で潜降を開始します。これは、方向感覚を失うことがなく、耳抜きもしやすいためです。沈み始めたら早めに耳抜きをする準備をし、潜降中はこまめに行います。

潜降の目標物としてラインにつかまり、目で見て確認します。しっかりと姿勢を保持しながら潜降していき、潜降速度をコンントロールしていきます。

沈みにくい場合に頭を下にしたヘッド・ファーストの姿勢に切り替えて潜降する方がいますが、これは間違いです。頭を下にすることで、方向感覚を失い、耳抜きもしずらくなります。急いで潜降しようとするため呼吸が速くなり肺の空気が抜けないので、プラス浮力となりそれを相殺するためフィンキックを力強くしようとします。全てが潜降の理にかなっていません。基本のフィート・ファーストでの潜降を習得してから、ステップアップのヘッド・ファーストに挑戦しましょう。

息をしっかりと吐ききることは最初は慣れないかも知れません。息を吐いてばかりでは苦しくなるため息を吸いますが、空気を肺に入れた状態を長くすることで浮力が発生してしまいます。潜降のために息を吐き続ける理由は、可能な限り肺に空気が入った状態(時間)を少なくして、浮力を重力へ変えるためなのです。

スムーズな潜降で最も重要なのは、呼吸(息をしっかりと吐ききること)と沈み始めるまでのその感覚をつかむことです。ある程度沈む(水深3m程度)までは呼吸における我慢が必要となります。

3 上達するためには

潜降スキルを完璧に習得するためには、指標を使わない自由潜降(いわゆるフリー潜降)を徹底的に繰り返し何度も練習することです。

ラインを使用することが出来ないので、姿勢のバランスが取りにくいかも知れません。正しい姿勢を作りそれを維持することが重要です。潜降していくと徐々に仰向けの姿勢になり足が上になってしまうことがあります。身体のバランスが上手く取れていない状態なので、膝を曲げてそこから沈むようなイメージで潜降する方法も良いかも知れません。

潜降するにつれ浮力が減っていくので、潜降速度が速くなります。耳抜きが間に合うようにしっかり潜降速度をコントロールしましょう。浮力コントロールをしながら潜降していき、中性浮力が取れた状態で目的の水深に到着するのが理想的な潜降とされています。

4 まとめ

初めてダイビングをする方やダイビング経験が浅い方、ブランクダイバーにとってはその日初めて潜降する時は緊張するものです。最初の潜降からスムーズに出来なくても大丈夫です。まずは、ちからを抜いてリラックスして臨みましょう。ラインを使ってインストラクターと一緒に徐々に潜降していきましょう。耳抜きも忘れずに。

2ダイブ目以降は慣れてくるはずですから、きっとスムーズに潜降出来ることと思います。その時に呼吸の大切さを思い出すことでしょう。

エントリーからスムーズな潜降、格好良い憧れのダイバーになるため、繰り返し反復練習を行って完璧な潜降スキルを身につけたいものですね。